ども勉三です。では、今回からは転職活動の流れに沿って1つずつプロセスを解説していこうと思います。
自己分析が必要な訳とそのやり方
転職活動は迷いの連続
まず1回目は自己分析から。自己分析というと抽象的に思えるかもしれませんが、要は「転職によって何を叶えたいのか?」を考えましょうということです。このステップは超重要です! これをはっきりさせておかないと、志望業界や職種も決められません。
それに、転職活動は迷いとの戦いです。「本当に転職した方がいいのだろうか?」「本当にこの会社でいいのだろうか?」「本当にこの仕事に向いているのだろうか?」などなど、転職活動を通して何度も迷い悩むことになります。最初に自己分析をしておくことで後に迷った際の心の拠り所にもなるのです。そのため、必ず自己分析の結果はノートなどに残しておいてください。迷った時に振り返ることができます。
転職で叶えたいことを明確にしておこう
そもそも、転職を考えているということは、現職では満たされないものがあると考えているってことですよね。給料が低い、忙しすぎる、人間関係が悪い、仕事がつまらない、転勤が多い…等々、不満はすぐに思いつくはず。
転職によって何を叶えたいかは、その裏返しを挙げていけばいいのです。つまり、「給料が低い」が不満であれば、「年収〇〇万円以上」が叶えたいことの1つになるでしょう。あるいは「忙しすぎる」のであれば「ほぼ定時で帰れる」など。あなたが自分の働き方の理想像を思い描いたとき、現職では足りていないところをどんどん挙げていけばいいのです。もし全て満たされているなら転職しなくていいわけですからね。
実例で見る自己分析のしかた
私は事業会社から外資系コンサルに転職しましたが、転職活動の初めに下記のような条件を定めていました。
・年収1000万円以上
・東京勤務
・外資
・大手
・海外出張が多い、もしくは海外転勤などのチャンスがある
・専門性や英語力を活かせる
ここでは上から優先度の順に並べている点もポイントです。転職活動では希望する条件が全て満たされるとは限らないため、どの条件は譲歩できるのか、どの条件は譲歩できないのかもある程度は決めておいたほうがいいでしょう。
私の場合は主に待遇面やプロフェッショナルな働き方が主な条件で、ワークライフバランスといったことは犠牲にできると考えていたので条件としては挙げていません。人によっては待遇よりもワークライフバランスだとか人間関係が条件に来るかと思います。
また、転職活動を始めた後で「なかなかこの希望年収で探すのは難しいな」と気づき、条件を見直さざるを得ない時もあるかと思います。それはそれで構わないのです。しかし、その際も最初に決めた条件と見比べることで、「果たして転職によって叶えたいと思っていたものは、条件を下げても叶えられるのか?」と自問できるわけです。
自己分析の結果は必ず残しておこう
実際、私は上記の条件をノートに書いて残してあったのですが、転職活動の最中はすっかり忘れていて、振り返ったのはオファーを受ける直前でした。
ノートを振り返ってみて、内定先が上で挙げた全ての条件を満たしていることを改めて認識し、自信をもってオファーを受諾することができました。
なお、上記の条件には含まれていませんが、その後の業界研究や転職エージェントなどとの面談を経て、キャリアのオプションを広く持てることや、1つの会社に依存しない生き方、考えることが好きであるといった自分の性格や強みも活かせそうだ、などといったことも考えた上で、最終的に外資系のコンサルティングファームに応募するに至っています。
なので、ここでの自己分析はあくまで最初のステップであり、転職で叶えたいものが決まったからといって転職先が決まるものではないという点は付け加えておきます(それだけではまだまだ無数に候補はありますからね)。自分の内面と向き合うことは以降のステップでも必要になります。